【主な経歴】2018年3月、慶應義塾大学文学研究科?後期博士課程単位取得退学。2022年4月、愛知教育大学国語教育講座着任。専門は日本近現代の文学?演劇。泉鏡花作品を中心に、小説が演劇化される際に生じる変化と、小説?演劇という形式の関係を研究する。著書に『泉鏡花の演劇 小説と戯曲が交差するところ』(花鳥社)、共著に『論集泉鏡花』第七集(和泉書院)、『〈怪異〉とナショナリズム』(青弓社)など。鏡花以外のアダプテーション(翻案)作品や、井上ひさし「頭痛肩こり樋口一葉」のように近代の作家が登場人物となっている作品にも関心を持ち、研究を行っている。日本演劇学会とは (同学会HPより)日本演劇学会は、50年以上の歴史を持つ演劇研究者の学術団体です。あらゆる演劇分野(西洋?東洋各国の演劇、日本の民俗芸能、能楽、歌舞伎、人形浄瑠璃、大衆芸能、映画、TV、パフォーマンス、舞踊ダンス等々)の研究者がこの学会に属しています。研究内容は、資料研究、テキスト分析、上演分析、歴史研究、理論研究と、これまた多岐を極めますが、会員は、毎年の大会、研究集会、分科会などで、自らの研究成果を発表し、議論し、ときには批判を受けることで、日本の演劇研究に寄与しています。【主な経歴】2009年よりヘルシンキ芸術デザイン大学客員教授、アラビア?アートデパートメント客員アーティストを務め、両ポストを行き来しながら、「人」「生活」「デザイン」についてのかかわりと研究を深めてきました。近年はデザイン、アート、エンジニアリングなど、カテゴライズされた概念に囚われない創造的活動を、特にこれらが混じり合った曖昧な箇所に注目しながら渡る試みに奮闘しています。これまでに国内外にて20の賞をいただき、世界の美術館等に33のデザインがパーマネントコレクションされています。 近々、愛知県の美術館にも初めてコレクションが加わる予定です。第56回 河竹賞 (同学会HPを元に記載)第56回河竹賞の受賞作品が以下のとおり決定しました。この賞は、初代会長河竹繁俊博士を記念し、故人の遺志で創られました。学会員の優れた年間業績に対し、選考委員会の審査を経て贈られます。河竹賞:該当者なし 河竹賞奨励賞:鈴木彩 (愛知教育大学人文社会科学系国語教育講座 講師) 『泉鏡花の演劇ー小説と戯曲が交差するところ』(花鳥社)日本演劇学会では、河竹賞候補作について、全会員から推薦の優れた年間業績に対し、選考委員会の審査を経て贈られます。● デザインの魅力とは何ですか? 例えば皆さんは昨日も今日もスマートフォンを触り、明日も触ることでしょう。このように、人が暮らし、生きることの隣には、常にデザインが当たり前に存在しますが、そこに人々はなかなか気付きません。デザインとは往々にして黒子なのです。しかしデザイナーが常に着眼していることはまさに「人々が気づいていないこと」であって、そこに美と知恵で新鮮な解を見つけ出すのが仕事です。その解が人々にハマった時、そのことにさえ人々は気付いていないかもしれませんが、それがデザイナー冥利に尽きる瞬間です。● 「第56回 河竹賞奨励賞」受賞 この度の受賞を大変光栄に思います。この著書では主に、泉鏡花の小説の演劇化を研究しました。今も人気漫画の実写化などに賛否がありますが、ある作品の○○化(演劇化?映画化?ドラマ化など)では、全く同じものができるわけではなく、どこかに変化があります。その変化によって物語の性質はどう変わるのか、その変化はなぜ起きるのかを研究する本書は、演劇研究としてはニッチな内容だと自分では認識していましたので、こうして評価をいただけたことを大変有り難く、嬉しく思います。受賞を励みに、今後も研究に邁進したいと思います。泉鏡花の演劇ー小説と戯曲が交差するところ』(花鳥社)附属図書館インフォメーションギャラリーの展示ヨーロッパや日本の企業からデザインを依頼され実際に商品化された作品や石膏で作られた型などを展示しています。Pick upAUETeacher6[美術教育講座] 井戸 真伸 教授[国語教育講座] 鈴木 彩 講師ここが自慢!愛教の先生
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