「あえる AUE Letter」 vol.11
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※で特別支援学校で実習したときに、自分の知識のなさを痛感した。● 入学前から特別支援教育に興味を持っていたが、1年生の体験活動※を使った授業が印象に残っている。一緒に受けている学生の意見や疑問がすぐに見られることが良いと思った。● 小倉先生のロイロノート122小倉 靖範 准教授小倉准教授小倉准教授小倉准教授 近年、インクルーシブ教育の推進に伴って、障害のある幼児や児童生徒は通常の学級の中にも数多く在籍しており、特別支援教育に対する理解と多様なニーズをもつ子どもたちへの支援や配慮が小?中学校等でも広く求められています。 こうした社会の変化に応えるため、愛知教育大学では、2021年度の教育学部改組に伴い、取得可能な教員免許状を拡充し、特別支援教育専攻以外の学生が特別支援学校教諭二種免許状(知的障害者教育領域?肢体不自由者教育領域)を取得できるプログラムを新設しました。 2025年4月から、本プログラムの第一期生24人が、特別支援学校教諭二種免許状を取得し、教育現場に羽ばたきます! 2024年11月に、第一期生4人と特別支援教育講座 小倉靖範准教授が座談会を行いました。この4人の所属は、学校教員養成課程義務教育専攻の、それぞれ学校教育科学専修、国語専修、算数?数学専修、理科専修とさまざまです。 座談会では、小倉准教授の進行のもと、4つのテーマについて、体験談や教員としての抱負などの心境を語り合いました。● 弟が特別支援学級で学んでいることとボランティアなどを通じて、通常の小学校にも特別支援教育を必要としている子どもたちが● 高校時代に特別支援学校を訪問する機会があったとき、分からないことだらけだったことがきっかけ。● アルバイト先の学習塾で対応した生徒とかかわったことで、通常学校の中にも“静かに困っている子どもがいる”ことを知って、※体験活動:愛知教育大学の特徴的な必須カリキュラムの一つで1?2年生で20日程度の「学校体験活動」、3?4年生では 学校体験活動Ⅱに加え、「地域協働教育体験活動」として自然領域、社会領域、多文化領域を選択して教職や専門職に 求められる実践力を高めます。● 授業の中で指導などの実践動画を見ることで心づもりができていたので、実習に行ったときに戸惑うことがなかった。● 視覚障害の授業で、風船を触ることで空気の動きを感じる体験をしたが、通常の学級でも取り入れられるのではないか、と感じた。● いろんな学科の学生と一緒に授業を受けることができ、グループワークの機会などでも、さまざまな考え方があることを知って刺激を受けた。※ロイロノート?スクール(LoiLo社):児童生徒の主体性を育むための授業支援ツールで、タブレット端末やパソコン等で利用できます。2019年に開始された文部科学省の「GIGAスクール構想」を 機に利用が拡大され、小学校から大学まで広く活用されています。直感的な操作で思考の可視化や共有、資料の配付、双方向のやりとりなどを通して「協働的な学び」を促進できます。 いることを知って、特別支援教育の知識を付けたいと感じた。 特別支援教育を深く学びたいと思った。高校生のときから特別支援教育に関心をもつなど、受講している学生の教育に対する意識が高いと感じる。「通常学校にも特別支援教育が必要だ」というインクルーシブ教育の認識が、学生の中にも浸透してきているのは喜ばしい。学生たちは、障害のある子どもたちとかかわった経験が少ないので、座学だけではなく指導実践の紹介動画を見せることや演習などの体験的な活動を授業に取り入れるように意識している。授業の中で「令和の日本型学校教育は、多様性への挑戦」ということを話しているが、教員同士のかかわりも同じことで、いろんな考え方の人たちと協働しながらよりよい教育を目指すことが大切。自分も、このプログラムの授業を通じて他専攻の学生たちとかかわって、学科ごとにそれぞれ特徴があって面白いと感じた。学科を超えて学べることにも、このプログラムの意義がある。THEMETHEME特別支援学校教諭二種免許状取得プログラムを受講した理由印象に残った授業AUE NOW特別支援学校教諭二種免許座談会

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